「最近のAI、ついていけてますか?」──私も一度、そう感じた人間です
こんにちは。株式会社セレンデック代表の楠本です。
AIのトレンド、正直ちょっと速すぎませんか?
日々出てくる新機能、新サービス、新言語モデル…。
もう追いつけないし、追うのも疲れました。
なので、私は決めました。
諦めましょう。
そしてアナログに回帰しましょう。
そろばん、手紙、飛脚、糸電話──
えぇ、糸電話です。
なぜなら、つながっているのは「糸」ではなく、「意図」だからです。
……冗談のようですが・・・ 冗談です(笑) ただ、ちょこっとだけ本気です。
どれだけ技術が進んでも、そこに“意図”がなければ、ただの仕組みでしかない。
AIがどんなに賢くても、「誰の、何のために」使うかが曖昧なら、意味を持たないんです。
つまり──
AIを“追う”時代から、「どう使うか」を“問う”時代へ。
この記事では、2025年の注目AIトレンドを、
その技術の先にある「問い」や「意図」の視点から、整理してみました。
毎週のようにAIの最新ニュースや、SNSのショート動画で「このAIがやばい!」(笑)なんて見出しが並んでいますよね。
正直、私も以前はそのひとりでした。
私も、根が素直なもので(笑)、すごいといわれると本当ですか? ととりあえず参加してみて、課金してみて、まずは片っ端から聞いてみてきました。
AIセミナーに参加しまくった感想としては、有益になる専門的なものもあれば、めっちゃ初歩的なものもまだまだ多くあります。ただ、どれもあくまで表面的な「HOW TO」と最新情報の紹介、が多いですね。まさに「情報格差のビジネス」というか。
本格的で個別具体的なことは結局ご自身で行ったり、依頼する場合は有料になるので(当たり前ですけどね)、セミナーはあくまで表面的な気づきをもらうくらいで、そのためやはり最後は自分で考えることが重要だと感じています。
時間にして数百時間、お金も軽く100万円以上は使ったと思います。まあ、楽しいのでいいんですけどね~ もっともっとお金と時間を投資していきますよ~(笑)
そうしてさんざんAIを検証し、活用し続けてきてふと振り返ると、周りの人に話を聞くと実はひた走っていたのは自分だけで(笑)、一般的な人との差にびっくりすることもあります。
たとえば、そもそも課金が嫌だから無料でしか使ってないとか、ChatGPTしか知らないとか、AIは難しそうで触ってないという方も少なくありません。
一方で、AIを使いこなしている人も確かにいて、そうでない人との間で「AI活用による格差」がすさまじいことになっているなと感じています。
どんどん新しいAIツール・システム・ソリューションが出てきて、それにひたすらキャッチアップし続ける──。
そんな“追いかけるだけの姿勢”に、なんとなく違和感を感じたことはありませんか?
でも、ある時ふと思ったんです。
「これって結局、“どこに向かってどう活用するか”が見えてないと意味ないな」って。
テクノロジーそのものにワクワクするのは、それが好きな人や専門家・エンジニアに任せていい。
経営者やビジネスパーソン・企業担当者にとって本当に大切なのは、
そういった最新技術を“どう導入するか”“どんな前提で運用するか”なんですよね。
AI・人工知能って、ツールである以上、操作法よりも“前提”と“目的”と“判断”が大事なんです。
実際、セレンデックでも多くの中小企業さんのAI導入をお手伝いしてきましたが、
成功する企業と失敗する企業の違いって、技術力じゃないんですよ。
「なぜAIを使いたいのか?」が明確かどうか、そこなんです。
なぜ今「AIトレンド・最新動向」を整理する意味があるのか
「また新しいトレンドの話か…」って思われたかもしれません(笑)
でも、少し聞いてください。
テクノロジーの変化は確かに速い。でも「変化の構造・パターン」はそう変わらないんです。
目の前の機能・サービスに飛びつく前に、「どの価値観・思想の延長か」を見ることで、無駄な投資を避けられます。
私自身、過去に「とりあえず最新だから」という理由でツールを導入して、結局使わなくなった経験が何度もあります。
そのたびに思うのは、結局“判断力・責任・想像力・前提認識”が問われる流れが来ているということ。
「どんな課題・問題にどう向き合いたいか」から考えた方が、結果的に強いんですよね。
2025年に注目すべきAI技術トレンド・最新動向5選
では、実際に今、何が起きているのか?
そして、これからの1〜2年で「見ておくべきテクノロジーの流れ・市場動向」は何か?
ここでは、2025年のビジネス環境・企業活動において押さえておきたい、
5つの重要トレンド・技術革新を私なりの視点でまとめました。
単なる”技術紹介”にならないよう、「で、結局うちには関係あるの?」という視点も含めてお話しします。
1. 生成AI・LLMの進化と「問いを立てる力」
ChatGPT・Claude・Geminiをはじめとする生成AI・大規模言語モデル(LLM)について、
「もう知ってるよ」と思われるかもしれませんが、ちょっと待ってください。
いま現場で起きているのは、単なる“情報検索ツール”としての活用から、
「何を問うか・どう質問するか?」によって得られるアウトプット・成果の質が大きく変わるという現象なんです。
つまり、“答えを出すツール”ではなく”問いを立てるパートナー・相棒”に進化してきているんですよね。
実際、セレンデックのお客様でも面白い事例があって。
ある製造業の社長さんが、ChatGPTに「うちの工場の品質管理、どうしたらいい?」って聞いても、
当然ながら一般的な回答しか返ってこなかった。
でも、「月産1000個、従業員15名、検査工程で不良品が月に50個出る我が社で、検査精度を上げつつ作業時間を短縮するには?」って具体的に聞いたら、
めちゃくちゃ実用的な改善案が出てきたんです。
セレンデックでも、「AIにどう回答させるか?」ではなく、「人がどんな問い・クエリを投げられるようになるか?」を重視するようになりました。
結局、AIが賢くなればなるほど、人間側の「問いの質」が勝負になってくるんです。
2. エッジAI・分散処理と”現場判断”の自動化
エッジAI・エッジコンピューティングとは?
クラウドサーバーではなく、機器や端末・デバイス(=エッジ)そのものにAI・機械学習を搭載し、その場でデータ処理・リアルタイム判断する仕組みです。
「なんか難しそう…」って思いました?実は身近なところで既に使われているんです。
たとえば、製造業・工場の品質検査ラインで”OK/NG”を即座に判定し処理を止めるようなシステム。
これまでクラウド・サーバーに送っていたデータが、“即座に・リアルタイムで”処理されるようになり、現場の作業効率・ストレスが激減しています。
とあるお客様の工場では、こんな事例があるようです。
以前は不良品を見つけるのに人の目に頼っていたのが、今ではカメラが瞬時に判断して、
不良品だけをピックアップしてくれるんです。
しかも、その判断がクラウドではなく、その場の機械で完結している。
つまり、ネットが遅くても、回線が切れても、工場は止まらないんですよね。
セキュリティ強化・通信コスト削減・処理スピード向上面でも、中小企業・製造業や医療・介護・ヘルスケア分野での導入・実装が進みつつあります。
「うちには関係ないかな…」と思った方も、実は結構身近なところで活用できる可能性があります。
3. AutoML・ノーコードAIと「バイブコーディング」の台頭
AutoML・自動機械学習とは?
機械学習(ML)・予測モデルの作成を、専門知識・プログラミングスキルがなくてもある程度自動で構築できる仕組み・プラットフォームです。
「AI作るのってプログラマーじゃないと無理でしょ?」
以前はそうでした。でも今は違うんです。
最近では「バイブコーディング」なんて言葉も出てきていて、要は口頭で指示しながらシステムを作り上げていく手法のことです。
私も実際にReplitなんかでシステム作るときは、もうキーボードを叩くより喋ってる時間の方が長いかもしれません(笑)
「こんな機能が欲しい」「ここをもう少しこうして」って口頭で指示すると、AIが理解してコードを書いてくれる。
で、動かしてみて「あ、ちょっと違うな」と思ったら、また口頭で修正指示。
これ、めちゃくちゃ楽しいんですよ。まるで優秀なエンジニアと一緒にペアプログラミングしてるような感覚です。
ノーコード・ローコードツール・GUIで、営業担当者やマーケター・事務職がAIモデル・予測システムを作れるようになってきています。
これにより、“データサイエンティスト不足・IT人材不足”の壁・課題が崩れつつあります。
実際、うちのお客様で営業担当の方が、まさにこの「バイブコーディング」的な手法で、お客様の成約確率を予測するAIを作って、
営業効率が30%アップした事例もあります。
「えー、そんなことできるの?」って最初は半信半疑でしたが(笑)、実際に見せてもらったら本当でした。
しかも、作ってる過程が楽しそうで。「これ、もうちょっとこうしたいんだよね」って、まるでゲームを攻略してるみたいな感覚でやってるんです。
が、だからこそ大事なのが「そのAI・システム、何のために使用するの?」という視点・目的意識。
「誰の、どんな判断・業務を、どう支援・サポートするのか?」が明確でなければ意味を持ちません。
「簡単にAIが作れる」「口頭で指示するだけ」って聞くと、つい作ることが目的になってしまいがちなんですよね。
でも本質は、「どんな問題を解決したいか」です。
4. AI倫理・ガバナンスと規制の設計思想
AI倫理・AIガバナンスとは?
AI・人工知能が人間・社会に与える影響やバイアス・偏見、プライバシー保護・個人情報などを含む”社会的責任・企業責任”の議論・フレームワークです。
「倫理とか面倒くさそう…」って思いました?
実は、これがめちゃくちゃ大事なトレンドなんです。
ここ数年で、EU・欧州を中心に「AI法・AI規制」が整備され、日本国内でもAIガイドライン・倫理指針が本格化・制度化しています。
これは「規制・制約が厳しくなる」というより、「信頼されるAI・安全なAIとは何か」が問われている状況・トレンドとも言えます。
例えば、採用でAIを使う場合、「このAIは女性だから不利に判定してない?」とか、
「特定の大学出身者を優遇してない?」といったバイアス・偏見がないかチェックする必要があります。
「そんな関係ないでしょ」と思うかもしれませんが、実際に海外では採用AIの差別的判定で企業が訴えられるケースも出てきています。
セレンデックとしても、「そのAI・システムは”なぜ導入・採用されるのか”」「人間・従業員がどのように関与・監督するか」を丁寧に設計することが求められていると感じています。
倫理・ガバナンスをコスト・負担ではなく、“経営の信頼資産・競争優位”と捉える視点・考え方が、今後ますます大事になります。
「面倒だな」と思うか、「これでお客様との信頼関係が深まるな」と思うか。
その違いが、今後のビジネスの明暗を分けそうです。
5. 各業界・分野のスモールAI・専用AI事例
スモールAI・特化型AIとは?
巨大な汎用AI・AGIとは違い、特定業務・領域に特化した”軽量・部分最適なAI・ニッチAI”のことです。
「AIって大げさなものじゃないといけないの?」
そんなことありません。むしろ、小さくて地味なAIの方が実用的だったりします。
たとえば──
- 教育・学習塾で生徒一人ひとりに合わせて教材・カリキュラムを出し分けるパーソナライズAI
- 医療・ヘルスケア現場で、過去の診療データ・電子カルテから”次回の来院傾向・予約”を予測するAI
- 製造業・工場で、音・振動・センサーデータから機械・設備の異常兆候・故障予兆を感知するAI
どれも「派手ではないけど、確実に役立つ・効果的」なものばかり。
実際、私が知っている町の整骨院さんでは、患者さんの来院パターンをAIで予測して、
スタッフの配置を最適化したら、待ち時間が半分になったそうです。
「そんな小さなことでも?」って思うかもしれませんが、現場の人にとっては大きな改善なんですよね。
導入の鍵・成功要因は、「自社の現場・業務にフィットする小さなAI・ソリューションを選ぶ」ことです。
トレンドをどう活かすか?──具体的な活用アイデア・導入事例
「トレンドは分かったけど、で、うちは何から始めればいいの?」
そう思いますよね。
そこで、各トレンドをもう少し具体的に落とし込んでみます。
生成AI・LLMの活用ヒント(5選)
- 営業トークスクリプトをAIと共創し、即実践へ
従来の画一的な営業資料ではなく、顧客ごとの課題やニーズに合わせたパーソナライズされた提案書やトークスクリプトを生成AI と協働で作成。
営業担当者の提案力向上と成約率アップに直結します。これ、うちのお客様でも成約率が20%向上した事例があります。
- 社内ナレッジを自然言語化し「聞けば答えるAIマニュアル」に
膨大な業務マニュアルや手順書を生成AIが理解しやすい形でデータベース化。
新人研修や業務効率化において、自然な質問で即座に回答が得られる環境を構築できます。「あの作業、どうやるんだっけ?」がなくなるんです。
- SNS・広報コンテンツの一次ドラフトをAIに生成させ、企画に集中
マーケティング担当者の創造的な企画・戦略立案に時間を割くため、SNS投稿やプレスリースの下書きを生成AIに任せることで、より本質的なブランディング活動に専念可能です。
時間が2倍になったような感覚になりますよ。
- 教育現場で、理解度別に教材や補助資料をAIが個別生成
学習者一人ひとりの習熟度や学習スタイルに応じて、最適化された問題集や解説資料を自動生成。
個別指導の質を保ちながら、教員の負担軽減と学習効果向上を実現します。これこそ、本当の意味での個別指導ですよね。
- 顧客インタビュー・レビューから”言語化されていないニーズ”を抽出
膨大な顧客の声やアンケート回答を分析し、明示的には表現されていない潜在的なニーズや改善点を発見。
新商品開発やサービス改善の貴重なインサイトを獲得できます。お客様が言わなかった「本当の要望」が見えてくるんです。
エッジAI・分散処理の活用ヒント(5選)
- 工場ラインで設備異常をリアルタイム検知し作業停止を防止
製造ラインの停止は莫大な損失に直結するため、エッジAIによる予兆検知は投資対効果が極めて高い取り組み。
熟練工の経験知をAI化することで、24時間体制での品質管理が可能になります。「機械の調子が悪い」を数値で判断できるようになるんです。
- 介護施設で転倒・不審行動を即時通知→夜勤スタッフの安心感向上
人手不足が深刻な介護現場において、少ない人員でも安全な見守りを実現。
プライバシーに配慮した画像解析技術により、利用者の尊厳を守りながら事故防止に貢献します。夜勤の方の精神的負担が大幅に軽減されるそうです。
- 自販機が購買ログからその場で人気商品を再構成→在庫ロス減
天候や時間帯、周辺イベントなどの情報をリアルタイムで分析し、売れ筋商品の配置や在庫量を最適化。
小売業における収益性向上と食品ロス削減の両立を実現します。これ、実際に見たことありますが面白いですよ。雨の日は温かい飲み物が前面に出てくるんです。
- 建設現場でのヘルメット未着用検知→事故防止と教育に活用
建設業界の労働災害減少は社会的課題であり、エッジAIによる安全管理は保険料削減や企業イメージ向上にも寄与。
安全意識の向上と具体的な事故防止の両面で効果を発揮します。「注意しろ」より「AIが見てる」の方が効果的だったりするんです。
- 店舗で混雑度に応じてスタッフ動線・レジ誘導を最適化
顧客の待ち時間短縮と従業員の作業効率向上を同時に実現。
特にピークタイムの店舗運営において、顧客満足度向上と人件費最適化の両立が可能になります。お客様も働く人も、みんながハッピーになる仕組みです。
AutoML・ノーコードAIの活用ヒント(5選)
- 顧客離脱予測モデルを現場担当者が構築→リテンション施策へ
専門知識不要で営業やカスタマーサクセス担当者が直接予測モデルを作成・運用できるため、現場の肌感覚とデータ分析の融合が実現。
より精度の高い顧客維持戦略が立案可能です。「なんかこのお客様、最近連絡が少ないな」を数値で確認できるようになります。
- 問い合わせ種別ごとの対応時間を分類→対応効率改善
コールセンターやカスタマーサポートの生産性向上において、担当者のスキルレベルと問い合わせ内容の最適なマッチングが可能。
顧客満足度と業務効率の両面で改善効果が期待できます。得意な人に得意な案件が回る、理想的な配分ができるんです。
- リードスコアリングを自動で更新→営業ターゲットを最適化
営業チームが限られた時間で最大の成果を上げるため、見込み客の購買意欲を数値化して優先順位を明確化。
営業活動のROI向上と成約率アップに直結します。「今日はどのお客様に電話しよう?」の悩みがなくなります。
- 天候・時間帯別売上パターンの可視化→発注予測へ応用
小売業や飲食業における在庫管理の精度向上により、廃棄ロスの削減と機会損失の防止を両立。
特に生鮮食品を扱う業界では大幅なコスト削減効果が期待できます。「今日は雨だから、おでんを多めに仕込もう」が科学的根拠を持って決められるようになります。
- 顧客属性に応じた”次の購入商品”を提案するAIキャンペーン実装
ECサイトや小売店舗での顧客単価向上と満足度向上を同時に実現。
過度な営業感を避けながら、自然な形でのクロスセルやアップセルが可能になります。お客様にとって「あ、これ欲しかった」と思ってもらえる提案ができるようになります。
AI倫理・ガバナンスの実装視点(5選)
- 採用AIの公平性を検証→バイアスリスク・差別を回避
多様性重視の現代において、AI採用システムの透明性確保は企業の社会的責任。
優秀な人材の確保と同時に、ブランドイメージの向上と法的リスクの回避が実現できます。「うちの会社は公平な採用をしている」と堂々と言えるようになります。
- 顧客に「AIがどこまで関与しているか」を明示し信頼を確保
AI活用の透明性を高めることで、顧客との長期的な信頼関係を構築。
特に金融や医療など信頼性が重要な業界では、競争優位性の源泉となり得ます。「隠さない」ことが、逆に信頼につながるんですよね。
- 社内ポリシーとして「AIとの協働原則」を策定し周知
従業員のAI活用に対する不安や抵抗感を軽減し、組織全体でのDX推進を円滑に進める基盤作り。
変化に対する適応力向上と生産性向上の両立が可能になります。「AIは敵じゃなくて味方」という雰囲気作りが大切です。
- 機密データの取り扱いに関するAI設計ガイドを整備
情報セキュリティとAI活用の両立により、競合他社との差別化と顧客からの信頼獲得を実現。
特にBtoB企業では取引継続の重要な要素となります。「この会社になら安心して任せられる」と思ってもらえるんです。
- “最終判断は人間”という原則を、意思決定プロセスに明記
AI活用による効率化と人間による責任ある判断の明確な役割分担により、組織の意思決定の質向上と説明責任の履行を両立。
ステークホルダーからの信頼獲得に寄与します。「AIが勝手に決めた」ではなく、「AIの提案を人が判断した」という責任の所在が明確になります。
スモールAI・専用AIの活用事例(5選)
- 医療機関で「診療予約×問診AI」を導入し受付負担を軽減
医療現場の人手不足解消と患者の待ち時間短縮を同時に実現。
事前問診の精度向上により、診察時間の有効活用と医師の負担軽減にも貢献し、医療の質向上につながります。患者さんも「待ち時間が短くなった」と喜んでくれるそうです。
- 飲食店で「食材在庫×メニュー提案AI」を運用→ロス削減
食材廃棄という社会問題の解決と収益性向上を両立。
季節変動や顧客嗜好の変化に柔軟に対応しながら、持続可能な店舗経営の基盤を構築できます。「今日の特別メニューは何にしよう?」がデータに基づいて決められるようになります。
- コールセンターで顧客の声のトーン・感情からクレーム兆候を早期把握
顧客満足度の向上とオペレーターのメンタルヘルス保護を同時に実現。
早期対応により、小さな不満が大きなクレームに発展することを防止し、長期的な顧客関係の維持に貢献します。「なんかこのお客様、ちょっと不機嫌かも」がAIで分かるようになるんです。
- 学習塾でAIが「苦手傾向×進捗データ」を分析し教材を提案
個別指導の質を保ちながら運営効率を向上させる画期的な取り組み。
生徒の学習成果向上と講師の指導負担軽減により、教育の質と事業収益性の両立が可能になります。一人ひとりに最適化された学習プランが自動で作られるんです。
- 小売店で「棚前行動×購買履歴」に基づく商品レコメンド・陳列を実装
顧客の購買体験向上と店舗の売上向上を同時に実現。
データドリブンな店舗運営により、勘や経験に頼らない科学的なマーチャンダイジングが可能になります。「なんでこの商品がここにあるの?」に明確な理由があるようになります。
AI活用・導入の本質は「技術」ではなく「問い・責任・想像力」
AI導入・システム構築というと、「ツール・ソフトウェアは何を選べばいいか?」が話題になりがちです。
でも、本質・核心はそこではないんですよね。
私が多くの現場・企業で実感しているのは、「問いの設計・課題設定」が8割を占めるという事実です。
- そのAI・システムは、誰の、どんな判断・業務を、どう支援・サポートするのか?
- なぜ今、それを導入・実装するのか?
- 人間・従業員が手放してはいけない判断・責任はどこなのか?
テクノロジー・ツールを入れるだけで”変わる・改善する”ことはありません。
変わるのは、「問い・課題が明確になったとき」「その問いに合った形で技術・ソリューションが組み込まれたとき」です。
実際、セレンデックでお手伝いした企業さんでも、
「とりあえずAI導入しましょう」で始めたプロジェクトは、ほぼ例外なく失敗してます(笑)
逆に、「この作業、毎日30分かかってるんだけど、なんとかならない?」みたいな具体的な困りごとから始めたプロジェクトは、大体うまくいくんです。
だからこそ、AI活用・DX推進における最初の一歩は「技術選定」ではなく、「問いの可視化・課題の明確化」なのです。
AI時代だからこそ必要になる「観察力・気づき・対話力」
データ・情報や予測・分析で溢れる時代だからこそ、私たち人間・ビジネスパーソンに残された役割・価値があります。
それが「観察する力」「気づく力・洞察力」「対話する力・コミュニケーション能力」です。
たとえば──
- 会議・ミーティングで”誰が何を言わなかったか”に気づける感性・センス
- データ・数値には出てこない”違和感・異変”を拾える直感力
- 現場の声・意見をAI設計・システム構築に反映させるための、やわらかい対話力・調整力
私自身、日々のちょっとした空気感・雰囲気──
たとえば「チーム・組織の顔色」「メール・チャットの返信スピード」「雑談・コミュニケーションの間合い」など、
そういった“情報にならない情報・データ化できない要素”に目を向けるようにしています。
実際、うちのスタッフの調子が悪い時って、データを見る前に「なんか今日、元気ないな」って分かるんですよね。
そういう時に話を聞いてみると、やっぱり何かしらの課題があったりする。
その“違和感センサー・直感力”こそが、経営・マネジメントにも、現場改善・業務効率化にも、AI導入・DX推進にも効いてくると信じています。
AIが得意なことはAIに任せて、人間は人間にしかできないことに集中する。
そんな役割分担ができる組織が、これからの時代は強いんじゃないでしょうか。
まとめ|2025年のAI導入・DX推進を考える企業・経営者へ
ここまで長々と書いてきましたが(笑)、最後にお伝えしたいことがあります。
トレンド・動向を知ることは確かに大事。
でも、それ以上に大切なのは「自社・自組織にとってAI・テクノロジーとは何か?」を見つけることです。
- 情報・データを集めるだけで終わらず、問い・課題を持つこと。
- 正解・答えを探すより、”問いの質・課題設定の精度”を磨くこと。
「でも、具体的にどこから始めればいいか分からない…」
そう思われた方も多いと思います。
セレンデックでは、AI・システムを導入するためだけでなく、
「その会社・組織に合った問い・課題を一緒に見つけること」から支援・コンサルティングしています。
「うちには何が必要なんだろう?」
「どこから手をつければいいんだろう?」
そんな漠然とした状態からでも大丈夫です。
むしろ、そういう「分からない」という正直な気持ちから始まる方が、結果的にうまくいくことが多いんです。
まずは違和感や疑問・課題を持った“今この瞬間”を、次の一歩・アクションにしてみませんか?
一緒に考えていきましょう。
この記事が、どなたかの役に立てば嬉しいです。
セレンデックではAIウェブディレクター育成講座を開催しています。ご興味ある方は是非ご参加ください。体験会、説明会も実施しています。
- 個人向け:AI時代の“考える力”を育てる
『AI Webディレクター養成講座』- ChatGPTやGeminiなどを活用した、ゼロから始めるAI仕事術
- Webの基本技術、ヒアリング・構成・提案・ライティング・AI活用の“ディレクション5技能”を実務に落とし込む
- Web初心者・未経験者でも、「考える力」と「伝える力」を体系的に学べる講座です。0からAIwebディレクターとして活躍できるまでをサポートします
- 法人向け:AI導入から内製化までを設計
『AI・DX戦略構築講座(法人研修プラン)』- 現場で「なぜ進まないのか」を構造的に分析
- 部署別ヒアリングから始める“内製化の第一歩”
- 最新AIツールの活用例と、現場に定着させる教育設計をワーク形式で支援
よくある質問(FAQ)・企業からの相談事例
最後に、実際にお客様からよく聞かれる質問と、私なりの回答をまとめておきます。
「あー、それそれ!」って思う質問があるかもしれません(笑)
- Q. ウチみたいな中小企業・小規模でもAI・システム導入って意味あるんですか?
A. 十分あります。というか、むしろ「小さく作って回す・検証する」スピード感・アジリティは中小企業・ベンチャーの強み・競争優位です。大企業だと会議だけで1ヶ月かかることが、中小企業なら1日で決まったりしますからね。 - Q. AI導入・システム構築って、初期費用・ランニングコストが高いんじゃ?
A. スモールスタート・PoC(概念実証)なら10万円台からも可能です。費用・予算より”目的・課題”設計が鍵・成功要因。「とりあえず安いやつから」で始めるより、「まずは一番困ってることから」で始める方が、結果的にコスパが良いんです。 - Q. 社内・組織に詳しい人・IT人材がいないと無理ですよね?
A. いえ、今はノーコード・ローコードツールや伴走支援・コンサルティングもあります。大事なのは“担当者の視点・現場感覚”。むしろ「プログラミングは分からないけど、現場のことは誰より知ってる」って人の方が、良いAIを作れたりするんです。 - Q. 倫理面・ガバナンスやプライバシー・セキュリティが不安です…
A. その不安・懸念こそ、今大事な観点・視点です。倫理・ガバナンスはコスト・負担ではなく”信頼・ブランド”への投資。「面倒だな」と思うか、「これでお客様に安心してもらえるな」と思うかで、その後の展開が変わってきます。 - Q. 成功する企業・組織と失敗する企業・組織の違いは?
A. 技術・ツールより「問い・課題を持っているかどうか」。ここが明暗・成否を分けます。「最新のAIを導入したい」より「毎日の〇〇作業をなんとかしたい」の方が、圧倒的に成功確率が高いです。 - Q. 現場・従業員がついてこない・抵抗することが心配です
A. 観察力・対話力を活かせば、むしろ”現場の違和感・課題”から最適解・ソリューションが見えてきます。「AIを使え」ではなく「この作業、もっと楽になったらいいよね」から始めると、抵抗感が全然違うんです。 - Q. そもそも何から始めればいいの?どこから手をつけるべき?
A. 自社・自組織の「困っていること・課題」を整理するところから。無理にAI・ツールを探さなくてOKです。「今日、一番時間がかかった作業は何?」「今日、一番イライラした瞬間は何?」から始めてみてください。
実は、この質問リストを見ていると、みなさん似たような不安を抱えているんだなって分かります。
「うちだけかな?」って思ってた悩みも、実は多くの企業さんが感じていることだったりするんですよね。
だからこそ、一人で抱え込まずに、ぜひ気軽に相談してみてください。
一緒に考えれば、きっと良い答えが見つかります。
この記事が少しでもお役に立てれば嬉しいです。
AI活用やDX推進について、もっと詳しく知りたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。
一緒に、あなたの会社に最適な解決策を見つけていきましょう。