クラウドワークスでは稼げない?AI時代に“使い倒して卒業する”戦略
「クラウドワークスって、やっぱり稼げないんでしょうか?」
こんにちは。「こんなんだったら確実に働いた分だけお金がもらえる会社員の方が良かったと、不安になったことはないですか??」 株式会社セレンデック代表の楠本です。
最近、駆け出しのWebデザイナーや副業デザイナーの方からよくこんな声を聞きます。
「クラウドワークス、全然稼げません…」
たしかに、バナー5枚8,000円、LP1本15,000円といった、正直“ありえない単価”の案件が溢れています。
でも、それってスキルのせいなんでしょうか?
私は違うと思っています。
本記事では、「なぜクラウドワークスで稼げないのか?」
そして、「それでも使うべき理由と、卒業していく戦略」について、
現場目線でリアルにお伝えしていきます。
なお、本記事で扱うのは「クラウドワークス」に限らず、
クラウドソーシング全体──具体的にはクラウドワークス、ランサーズ、ココナラなど、
いわゆる“クラウドソーシング系サービス”に共通する構造についても触れていきます。
なぜ「クラウドソーシングは稼げない」と言われるのか?
低すぎる単価と、慢性的な価格崩壊
クラウドソーシング上の案件の多くは、単価が驚くほど低い。
- WordPressカスタマイズ 25,000円
- LP制作 15,000円
- バナー制作5枚セット 8,000円
これはクラウドワークスに限らず、ランサーズ、ココナラなど、ほとんどの主要プラットフォームで同じ傾向が見られます。
「実績を作りたい」「とりあえず経験を積みたい」という理由で、駆け出しデザイナーが受注し、結果として“安くても受ける人がいる” → “発注者も安く出す”というループが完成しています。
このような状況は、新しい参入者にとって大きな障壁となり、適正な報酬を得ることを困難にしています。
単価の安さが常態化しているため、質の高い仕事をしていても、それが報酬に反映されにくいという問題が常に存在します。
発注者も受注者も“素人化”している
発注者の多くは、Webディレクションや制作知識を持っていない場合が多く、
依頼内容が曖昧だったり、成果物への理解が不十分なまま案件を出します。
その結果、
- 想定外の追加要望
- コミュニケーション不足
- CMSやサーバーまわりの仕様漏れ
などによって、案件が炎上するケースも後を絶ちません。
両者が専門知識を持たないために、プロジェクトの初期段階から認識のズレが生じ、それが後々のトラブルへと発展します。
特に、要件定義が不明確なまま進むと、完成後にクライアントのイメージと異なるといった問題が頻繁に発生し、結果として時間と労力を無駄にしてしまいます。
それでもクラウドソーシングが使われる理由
「ポートフォリオ作り」に最適な練習の場
「とにかく実績を…」という駆け出しの方には、
クラウドワークスやランサーズ、ココナラなどのサービスは、
“最初の登竜門”として機能します。
ただし、
「ずっと居座る場所ではない」
ということは明確にしておくべきです。
“完全オンライン完結”を求める人が集まりすぎる
- 人見知りだから対面は苦手
- 営業したくない、SNSも怖い
- リモートで気楽に稼ぎたい
こうした想いで、オンライン完結の世界に人が集まります。
結果として、同じような立場・同じようなスキルの人たちが一箇所に集中することに。
「より効率的に、よりスマートに働きたい」考えることは皆さん同じです。
加えて、海外(特に中国)からのフリーランスも多数参加しており、
翻訳で応募するケースも。
つまり、日本国内だけでなく、“世界の底値”とも競争しているわけです。
オフラインでしか得られない“継続案件”という価値
「泥臭く動く人」が実は強い
クラウドソーシングを離れて、
- 勉強会に行く
- 異業種交流会に顔を出す
- 知人の紹介で案件をもらう
こうした“オフライン”での接点が、実は最も安定した受注ルートになります。
オンラインだけで完結させようとする人が多いからこそ、逆にリアルで動ける人が差別化できるんです。
長期的な信頼関係の構築につながります。オンライン上での価格競争から一歩抜け出し、安定した収益基盤を築くための重要な戦略と言えるでしょう。
リアルでの信頼は、価格ではなく“人”で選ばれる
オフラインの付き合いでは、
- 「この人に任せたら大丈夫そう」
- 「やりやすいし、何かあってもちゃんと対応してくれそう」
といった、“仕事以外の印象”がそのまま信頼になり、継続案件に繋がります。
価格だけでなく、あなたの仕事への姿勢や誠実さが評価され、一度きりの取引ではなく、パートナーとして選ばれるようになるのです。これにより、常に新しい案件を探し続けるという不安定な状況から解放され、より精神的に安定した働き方を実現できます。
差別化するには「作業者」ではなく「提案者」へ
クラウドソーシング内でも、選ばれる人はちゃんといます。
その違いは、
「言われたことだけやる人」か、「考えて提案する人」か?
ここに尽きます。
- 「この目的なら、こう見せた方が成果が出ます」
- 「この工程が漏れている可能性があるので、確認させてください」
- 「御社のリソースを考えると、こちらの構成の方が現実的です」
こうした“+αの言語化”ができる人が、プロとして信頼され、価格で選ばれなくなるのです。
単に依頼された作業をこなすだけでなく、クライアントの事業全体を理解し、より良い結果を出すための提案ができるかどうかで、あなたの価値は大きく変わります。AIが単純作業を代替していくこれからの時代、この「提案力」こそが、Webディレクターとして生き残るための鍵となります。
卒業タイミングは“最初に決めておく”のが正解
- 実績が3〜5件溜まったら、SNS集客や直営業へ
- 良いクライアントに出会えたら、リピーター化へ
- 「常に案件を探す人」ではなく、「指名される人」になる
クラウドワークス、ランサーズ、ココナラなどは“出口を決めてから入るべき場所”です。
まとめ:クラウドソーシングは“使い倒す場”と割り切ろう
クラウドワークスやランサーズ、ココナラで稼げない人の多くは、
「使われる側」になっている
ことが原因です。
本来は、
- 経験を積む場
- 自分の成長のための練習場
- 出会いのチャンスを得る入り口
として使い倒し、卒業していくのが正解です。
「自分はなぜここを使うのか?」
「いつまで使うのか?」
を明確にし、次のフェーズへ進みましょう。
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よくある質問(FAQ)
- Q. AIを学ぶことで、本当に仕事の幅が広がりますか?
A. AIは単純作業を効率化するだけでなく、リサーチやアイデア出しなどクリエイティブな作業もサポートします。これにより、あなたは「作業者」から「提案者」へとシフトでき、より価値の高い仕事を受注できるようになります。 - Q. AI Webディレクター養成講座は、初心者でも大丈夫ですか?
A. はい、Web制作やAIの知識がない方でも安心して学べるカリキュラムです。Webの基礎から、提案力、AI活用法までを体系的に学ぶことで、ゼロからAI Webディレクターとして活躍できるまでをサポートします。 - Q. 講座の参加には、どのような費用がかかりますか?
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