AIに旅を相談してみたら、思い出のつくり方が変わった話
こんにちは、セレンデック代表の楠本です。
今回は少し仕事を離れて、「AIと旅」のお話をしたいと思います。
──といっても、しっかり“働き方”にもつながる気づきがあったので、最後まで読んでいただけたらうれしいです。
旅行の準備が、悩ましい。
昨年、家族で那須塩原に2泊3日の旅行に行ってきました。
私にとっては初めての土地。しかも幼稚園児を連れての旅です。
正直なところ…
どんな観光コースにするべきか、かなり悩みました。
旅行の計画を立てる際、特に小さな子どもを連れての旅では、様々な懸念が頭をよぎります。どこへ行くか、何をするかだけでなく、移動の負担、子どもの飽きやすさ、そして混雑状況など、考慮すべき点は多岐にわたります。
これらの要素は、旅の満足度を大きく左右するため、計画段階で徹底的に検討することが不可欠です。
しかし、インターネット上には膨大な情報が溢れており、自分たちの家族構成やニーズに本当に合った情報を見つけ出すのは至難の業です。一般的な観光情報だけでは、個別の状況に合わせた最適なプランを導き出すことは難しいと感じていました。
- 移動はどれくらい大変だろう?
- 子どもが飽きずに楽しめるかな?
- 人が多すぎる場所は避けたい…
このような具体的な疑問や懸念は、多くの旅行者が共通して抱くものです。特に、家族旅行においては、全員が楽しめるようなバランスの取れた計画が求められます。
インターネットで情報を検索(グーグル検索)しても、個々のスポットの情報は豊富にあるものの、それらを効率的に組み合わせ、自分たちだけのオリジナルの旅程を作り上げるのは時間と労力がかかります。
結果として、情報過多に陥り、かえって計画が難航してしまうことも少なくありません。この課題を解決するために、私は新たなアプローチを試みることにしました。
試してみた「AI旅行相談」
そんなときに試してみたのが、AIリサーチサービス「Perplexity(パープレキシティ)」。
2024年当時、リサーチ系AIとしてはかなり注目されていたツールです。
特徴を一言でいうと、
「検索より、早くて深くて丁寧」
実際にこう聞いてみました。
「幼稚園児と一緒に楽しめる、那須塩原2泊3日のおすすめ観光ルートは?」
すると──
返ってきたのは驚くほど実用的な旅程。
このAIツールが提示した旅程は、単なる観光地の羅列ではありませんでした。それは、私たちの具体的なニーズ、特に小さな子どもとの旅行という点を深く理解し、それに基づいて最適化されたものでした。
通常の検索エンジンでは得られないような、きめ細やかな配慮が随所に感じられました。
例えば、移動時間の短縮や、子どもの集中力が途切れないような工夫、そして混雑を避けるための時間帯の提案など、まさに「かゆいところに手が届く」情報が満載でした。これにより、計画の段階から旅への期待感が大きく膨らみました。
- 移動距離
- 混雑しづらい時間帯
- 小さな子ども向けスポットの充実度
これらの要素が考慮されたことで、私たちは安心して旅に出ることができました。AIが提供する情報は、単なるデータではなく、私たちの家族にとって意味のある「価値」へと昇華されたのです。
この体験を通じて、AIが単なる情報収集のツールではなく、私たちの生活を豊かにするための強力なパートナーになり得ることを実感しました。
特に、時間や情報が限られている中で最適な選択をする必要がある場面において、AIのサポートは計り知れないメリットをもたらします。この具体的な提案が、旅の成功に直結したと言っても過言ではありません。
一生忘れない、乗馬体験
その中でも、特に印象に残っているのが「牧場での乗馬体験」。
最初は怖がっていた子どもも、私と一緒に馬に乗って少しずつ慣れ、
最終的にはポニーに一人で乗ることができたんです。
──そのときの笑顔が、今でも忘れられません。
いや、たぶん子どもはそのうち忘れちゃうと思うんです(笑)
でも、私にとっては一生忘れない、かけがえのない時間になりました。本当に最高の笑顔で、みているだけですごく幸せな気持ちになりました。
こういう瞬間って、旅行の“ハイライト”ではなく、
ほんの数分だけの“さりげない場面”にあるんですよね。
情報じゃなく、「体験」を一緒につくってくれる
この旅で、ふと気づいたんです。
AIって、
もう単なる「情報を探す道具」じゃなくなってきてるなって。
むしろ、
“体験を一緒につくる存在”になってきている。
旅行会社に相談するような感覚で、しかも圧倒的に早く、
自分たちにぴったりの旅程を提案してくれる。
そしてその提案が、家族の思い出にまで深く関わってくる。
──そんな役割を、今のAIは担い始めているんだなと。
ビジネスじゃなく、「日常のAI」が本質かもしれない
最近は、ChatGPTや生成AIのビジネス活用が盛んですが、
もしかすると本質的な変化って、こうした日常の中での“さりげない出会い”にあるんじゃないかと思うんです。
旅行のプランニングでも、食事のレシピでも、
ちょっとした相談でも。
「こんなふうにAIと付き合えると、ちょっと生活が豊かになるかも」
そんな感覚が芽生えたら、それってもう立派な“第一歩”なんですよね。
まとめ:まずは旅の計画からでも、悪くない。
「AIに興味はあるけど、どこから触れていいかわからない」
という方も多いと思います。
だったら、まずは旅の相談からでも、ぜんぜんアリです。
自分にとって身近なテーマで、
ちゃんと役に立って、しかも心に残る。
そういう“入り口”が、いちばん自然だと思います。
この気づきが、誰かの役に立てば嬉しいです。
そして、もし次の旅を考えているなら、
AIと一緒に「思い出の種」を探してみるのも、案外いいものですよ。
自分もまだまだ模索中ですが、
日常の中で、ちょっとずつAIとの“良い付き合い方”を見つけていけたらと思っています。