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仕事と子育てを両立するために ~在宅ワークはどこまで可能か~

在宅ワーク 子育て

弊社スタッフAさんの妊娠から産休、育休を取得し仕事復帰するまでの経緯です。在宅ワークの利点を活かし、「子育てをしながら無理なく仕事をする」という業務スタイルを実現するため、スタッフ、会社双方で試行錯誤しながら取り組んでいます。
弊社の業務内容ですと、「誰でもすぐに子育てしながら在宅ワーク」とはいきません。(在宅ワークには相応のスキル、経験、自己解決能力が必須となります。)

しかし、絶対に無理と決めつけずに、「子育中や在宅でも仕事ができるようする」という前提で、会社と子育てママさんが双方で協力し、創意工夫をすることで実現できるのではないか、という考えのもと、より働きやすい社内の仕組みづくりを進めています。

妊娠から産休、育休取得前後~仕事復帰まで 弊社スタッフ Aさんの体験談

妊娠発覚後

今後の仕事や産休の取得、人員調整などの事情から、分かった時点で早めに上司に報告しました。
幸い悪阻や体調不良になることが少なく、最初はこれまで通り必要に応じて出社・在宅勤務両方のスタイルで仕事をしました。
お腹が大きくなってからは、基本的に在宅勤務のみにさせていただいたので、通勤ラッシュや体調の心配がなく安心して仕事ができました。

在宅の業務中でも、お腹が張ったり、体調がよくない時は業務を早めに切り上げさせてもらい、安静に過ごすことができました。
通勤時間がないので、すぐ横になれるのも体調管理にはよかったと思います。
また、里帰りのスケジュールや産休取得は、その都度上司に相談し、柔軟に対応していただきました。

産休の取得

出産予定日の6週間前から産休を取得しました。
実家に帰省しましたが、実家にはインターネット回線がない事を上司に事前に相談したところ、wifiルータを支給していただけたのは本当に助かりました。
(非常に柔軟な対応をしていただき感謝しています)
産休中もチャットツールで他のスタッフのやりとりを見ていたので、時々フォローしたり、wifiルータのおかげで作業を手伝うこともできました。
あまり外出することもできなかったのでよい気分転換になりました。

育休の取得と育児休業給付

出産後は、育児休暇を取得しました。
育児に少しずつ慣れてきたころから、締め切りがない作業を中心に、日中子どもが寝ている時に仕事をしました。
子育てや自分の体調を最優先にしていたので、空いた時間に作業ができるのは気持ちにもゆとりがあり、よい気分転換にもなりました。

雇用形態はパートですが、雇用保険に加入していたので、育児休業給付金を受給することができました。
これは、事前にハローワークに行って説明を聞き、申請に必要な書類をもらっておきました。
会社の押印が必要な書類は郵送でやり取りし、申請等は自分で行いました。
それほど難しくないので、空き時間で十分手続きできるものでした。

保育園に預けるか、在宅ワークに専念するかの選択

子どもが少しずつ成長するにつれ、仕事復帰のタイミングについて考えるようになりました。
出産から4か月程経った頃です。
昨今の保育園事情はどこも変わらず、役所に相談に行ったところ、当然空いているところはありません。

まず考えたのは、下記の3つでした。

  1. 保育園に申し込むか
  2. 保育園が決まらなかった場合はどうするか
  3. 決まらなかった場合、在宅で、子どもを見ながら仕事ができるか

まずは、「③決まらなかった場合、在宅で、子どもを見ながら仕事ができるか」を試してみることにしました。
子どもが起きている時に仕事をしてみたら、どうなるか。
仕事に集中できるのか、子どもの反応はどうなるか。
保育園に申し込む前に、在宅で子どもを見ながら仕事ができるかを基準に判断しようと思ったからです。
これが現時点で難しいようなら、保育園に申し込もうと考えました。

結果は、『子どもが気になって仕事どころではない』でした。

構わないとぐずるので、連続して作業ができるのは1時間30分程度。
さらに、当時は寝返りをするくらいの月齢でしたが、これが動き回るような月齢になったら、目を離せなくなるので、さらに仕事に集中できないと感じました。

出産前は、子どもがいても、在宅で仕事は可能だろうと考えていました。
しかし、いざ産まれてみると、在宅ワークでも子どもを見ながら業務を進めるのは、なかなか難しいのだと思い知りました。
経験してみなければわからないことだったなと思います。
(これは、子どもの性格や成長、自身の性格でも状況が変わってくると思います)

考えた末、ちょうど役所では4月入園の申し込み受付開始時期でしたので、上司にも相談し、下記の2つの方針を決めました。

  1. 保育園入園を申し込み、保育園に入園できたら4月に復帰(子どもが生後9か月の時)
  2. 待機児童扱いになったら、現状(育休続行)のまま空き時間にこれまで同様に締め切りのない仕事やサポート業務をし、保育園の空きを待つ。(育休満了時にも決まらなかった場合は、上司に相談)

申し込みに必要な書類等は、郵便とチャットで会社とやり取りし、状況はその都度上司と共有しました。
結果、無事保育園に内定し、4月から仕事復帰することが決まりました。

いよいよ仕事復帰

仕事の復帰は、保育園の慣らし保育(約2週間)が完了し、通常保育が開始されてからにさせていただきました。
(子どもの性格によっては、慣らし保育の延長もあり得るそうです)

復帰後は、私自身の仕事慣らしも含めて事務所に出社し、新人さんの教育や、育休中に変更になった運用や仕様を確認しながら、
徐々に感覚を取り戻して仕事をすることができました。
わずかながら育休中も仕事を続けていたおかげで、仕事脳は保ち続けていたように感じます。

復帰早々、子どもがウィルス感染!?

復帰からわずか2週間後、子どもが急に発熱しました。
ちょうどGWにあたり、この時は平日2日間は休ませてもらい、連休中には回復しました。
しかしその2週間後、今度は子どもがRSウィルスに感染しました。医師の許可が出るまで(完治までに約1週間)保育園に登園できない感染症です。
この時は、在宅ワークパワーが真に発揮されたなと思いました。

就業前に毎日病院で診察を受け、帰宅後に業務を開始。子どもが寝ている間に仕事をし、ぐずったり、世話をするときは業務を中断させてもらい、時間ができたら業務を再開する、というスタイルです。
幸い、子どもがまとまった時間眠ってくれたり、一人遊びができる月齢や性格だったため、業務に集中する時間が確保できました。

1週間後、無事保育園に登園できました。
その間、1週間丸々休むことなく、看病しながら仕事ができました。もちろん、他のスタッフにフォローしていただいたり、勤務時間を短くしてもらったり、業務の割り振りを調整していただいたおかげです。(感謝しています!)

子どもの病気のために仕事を休まなければならないお母さんの心苦しさは、想像に難くありません。しかし、看病しながらでも仕事ができると、少しは心が軽くなるように感じました。

ただ、毎回このようなことが可能だとは考えておりません。
子どもの症状や病気によっては、仕事をしっかりと休んで、経過を見守る必要があります。
看病疲れで、自分が倒れてしまうことがないように、自分の休みを確保することも大切です。

その時その時の状況に応じて、柔軟な判断と対応をさせていただけることが、より働きやすい環境に繋がって行くのではないかと思います。 また、その環境を当たり前に考えるのではなく、他のスタッフのフォローや会社の理解があることを忘れず、感謝して、仕事できっちりと返せるように努力していきたいと思います。

今後のこと

復帰から数か月ですが、今後も、育児と仕事とのワークライフバランスを考えて、無理なく仕事を続けていきたいと思っています。
また、これは、弊社では私が初めて産休・育休を取得して復帰した一例です。現在、別のスタッフも育休取得中です。

あくまで一例ですし、個々の性格や生活スタイル、仕事へのスタンスで、様々な変化を見せると思います。
先にも述べたように、その時その時で状況は変わり、それになるべく会社、従業員がともにwin-winとなるよう、柔軟に対応できるのが本当の「働きやすい環境」なのだと思います。

私にとっては、すでに十分に働きやすい環境ですが、それが他のスタッフにとっても最良、というわけではありません。 在籍するスタッフはもちろん、今後、出産しても働きたいと考えて入社してくるスタッフにとって、より良い環境になるよう、自分の体験をもとに感じた事を社内で情報共有し、改善の一手を担っていきたいと思っています。

随時スタッフを募集しています。

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