Webサイト制作やECサイトを構築する際のシステム導入の選択肢として、主に下記の3パターンが考えられます。
- 1.ASP、クラウドサービスの利用(毎月サービスの利用料を支払う)
- 2.パッケージ型ソフトを利用(最初にパッケージを購入する)
- 3.フルスクラッチ開発(ゼロからシステムをオリジナルで開発する)
Webサイト制作時にはワードプレスなどのCMS、ECサイト制作の際はEC-cubeといったフリー(オープンソース)のパッケージ型を導入する方、またはカラーミー、MakeshopなどのECシステムASPサービスを利用する方は多いと思います。
一方で自社システムと連動させたい、複雑なカスタマイズを行いたい、という要望が多い場合は、オリジナルのシステム開発(フルスクラッチ開発)を行うことがあります。
発注する企業側の視点で、自社オリジナル(フルスクラッチ)開発のメリット、デメリットをまとめました。(*社内のエンジニアさんが内製の場合は含めません)
今までオリジナルの開発(フルスクラッチ)のリスクを考慮せずにシステム導入を行い失敗してしまった・・という企業さんを何社か見てきたためです。
情報システムやソフトウェアを作るとき、既存のプログラムを使わず新たに作成することをスクラッチ開発という。 特に、既存のプログラムをまったく使っていないことを強調するときはフルスクラッチ開発という。
フルスクラッチ(オリジナル)開発のメリット
- 完全に自社の要望通りに出来る。これにつきます!
- 凝った内容のカスタマイズをする時、ASPサービスより費用が安くなる場合がある
ある程度の規模の売上があるECサイトやwebサイトであれば、自社仕様にすることによるメリットは非常に大きいです。
ASPサービスなどはどうしてもカスタマイズに限界があり、自社状況に合わせるのが難しくなることがあります。
フルスクラッチ(オリジナル)開発のデメリット
- 開発期間が掛かる
- 開発費が高い
- 要件定義が大変(依頼先の会社さんの経験、実力、提案能力に依存します)
- 他社への乗り換えが難しい(スイッチングコスト)
→他社との比較する機会も少なくなり、結果として運営費用も高くなっていくこともあります。
しっかりとした運営会社さんであれば全く問題ありませんが、色々な意味でズブズブの関係になっていることもあります・・
フルスクラッチ(オリジナル)のシステム開発の注意事項
まとめると、
フルスクラッチ開発は、運営や更新を出来る依頼先が限定されてしまい
- 価格交渉が難しくなる
- スイッチングコストの高騰(新しい依頼先の選定などの作業費用や時間)
- そもそも対応出来る業者が少ない
というデメリットがあります。
非常に特殊な業界や業務がある場合、「完全に自社の要望通りに出来る。」というメリットの反面、リスクもあるのでそれらを考慮した導入が重要です。
弊社では、リスクヘッジを行った上での開発なども行っています。
しかし基本的には、リスクを最大限に抑える為に、
導入前のヒアリングを徹底的に行い、「どのシステムを利用するか」を様々な角度から検証、検討を致します。