成果を出す効果的なランディングページ(LP)とは?
ランディングページには、商品やサービスの訴求はもちろん、Webサイトの入り口となる重要な役割があります。
どのサイトも考えて作られているはずなのに、閲覧していて疲れるサイトがある一方、文章も文字も多いのに疲れにくく、読みやすいサイトもあります。
ランディングページから申し込みや購入、問い合わせしてもらったり、さらにWebサイトの別ページを回遊するきっかけになります。
それでは、成果を出すランディングページとはどのようなものなのでしょうか。
制作のポイントや弊社の事例を踏まえてご紹介します。
ランディングページ(LP、Landing Page)とは?
引用元:おりこうブログDS GoogleAnalyticsが示す「ランディングページ」は①を指しています。
しかし、Webマーケティングの世界では②を指すことが多いでしょう。
要は、Webサイトのトップページを介さず、検索結果や広告などからアクセスさせ、
そのページ内で資料請求や申込、メルマガ登録などのアクションを完了させるためのページです。
ページ遷移をさせずに離脱を防ぎ、1つのページで必要な訴求を完了させます。
成果を出すランディングページ(LP)制作のポイント
ランディングページ(LP)の目的は、ページ内で資料請求や申込、メルマガ登録などのアクションを完了させることです。
他のページとは制作の仕方が少し異なります。
成果を出すためのポイントを考察しました。
ターゲットの選定、絞り込み
ランディングページ(LP)に掲載する内容(商品やサービスなど)のターゲットとなるユーザーを選定・絞り込みます。
「老若男女」では、幅が広すぎてしまい、訴求ポイントがぼやけてしまいます。
独身のサラリーマンなのか、ファミリー層の主婦なのか、アクティブなシニアなのか。
このターゲットにより、ページの構成や訴求ポイントは大きく変わってきます。
例えば、
掲載する商品が「フルーツドリンク」なら、
- 独身のサラリーマンでは → 出勤前の手軽な朝食に
- ファミリー層の主婦では → 価格高騰の野菜不足を補うビタミン配合
- アクティブなシニアでは → たくさんのフルーツを手軽に摂取できる
と、訴求ポイントやキャッチコピーの方向性が変わってきます。
万人向けにする必要はありませんが、「誰に」伝えたいページなのかは明確にする必要があります。
ユーザーのニーズを満たす
検索結果や広告からランディングページを訪れたユーザーは、何かしらの「ニーズ」を持ってWebサイト(ランディングページ)に訪れます。
先のフルーツドリンクを例にすると、
- 手軽に摂れる朝食代わりになる食品を探している
- 価格高騰の野菜を補う食品をさがしている
- 美容や健康のためにフルーツをたくさん摂りたい
などです。
ランディングページでは、これらのニーズに対し、
この商品やサービスで何ができるのか、どのような要求を満たせるのかを明確にします。
- 果実感たっぷりで、腹持ちがいい
- レタス○個分の食物繊維配合、レモン○個分のビタミン配合
- フルーツドリンクに氷をいれれば、手軽なスムージーになる
のように、
ニーズに応えるコンテンツにすることで、ユーザーが「探していたサービスや商品だ」「自分に合っている」と思うことができます。
このニーズに応えることが、最終的に商品購入やサービス契約につながっていきます。
また、ついつい広告のように商品の紹介ばかりのコンテンツにしてしまいがちですが、それではユーザーの要求を満たすことはできません。 「このWebサイトは探していたものと違う」と思われれば、ユーザーはあっさり引き返してしまいます。広告っぽさはうんざりさせてしまう傾向があるので注意が必要です。
特長、メリットを明確にする
ユーザーが「探していたサービスだ」「自分に合っている商品だ」と思ってもらったら、今度はサービスや商品の特長、メリット、他社との違いを明確にします。
ここで差別化をはかり、サービスや商品がより自分に合っていると思ってもらいます。
専門的な商品やサービスなら、より踏みこ込んだ機能紹介などを盛り込む
掲載するサービスや商品が専門的な場合は、より踏み込んだ機能紹介や使い方の解説も効果的です。
すでに使い方は知っていて、詳しい知識を持っているユーザーが対象になります。
それ以外の場合は、商品やサービスのスペックよりも、
商品やサービスで何ができるのか、生活がどう変わるのかなどを具体的にイメージさせるとよいでしょう。
商品やサービスの活用方法を提案することで、当初ユーザーが思いつかなかったことを連想させたり、
「これを使えば、助かる!」「こういう使い方もあるなら便利かな」と思わせることができます。
コンテンツへアクセスしやすくする、商品の購入や申込・問い合わせなどへのシナリオを組み立てる
ランディングページ(LP)の制作には、ユーザーに興味を持たせることから始まり、商品やサービスの訴求、購入・サービス申し込み・登録などへ誘導する、一連の流れを想定したシナリオが必要です。
多少コンテンツの順番は前後しても問題ありません。
基本的には、別ページに遷移させず、ランディングページ(LP)内で完結させるのが理想です。
ページ遷移での離脱を防ぎます。
また、ランディングページ(LP)は性質上、縦に長くなりがちです。
上部のコンテンツをもう一度見るために延々スクロールするのは大変です。
スクロールするうちに、面倒になって離脱してしまう可能性もあります。
その予防策として、アンカーリンクした目次や、スクロールに追尾するナビゲーションを設置して、 ランディングページをくまなく見てもらい、かつ離脱を防ぐ工夫が必要です。
せっかく良いコンテンツを作っても、読んでもらえなければ意味がありません。
読みやすさ、わかりやすさを意識したWebサイト作りが必要です。
弊社のランディングページ(LP)制作実例:弊社採用情報ページ
弊社が制作した、採用情報のランディンページの実例をご紹介します。
コンテンツの目的、工夫した点
目的
- 弊社にマッチングした人材を確保したい
- 入社してから「思っていたのと違う」と離職されるのを防ぎたい。事前にどんな社風か知ってもらってから応募してほしい
- 応募フォームで、応募者のスキルを事前に把握したい(仕事のマッチングを図るため)
工夫した点
- 「誰もが応募対象」の状態から、職種やスキルでセグメントし、弊社がほしい人材を事前に提示
- メインの応募層となる主婦が親しみやすい、優しい色合いのページデザイン
- イメージがわきやすい、事務所の画像を公開
- こんな方が向いている、弊社で働くメリット、実際に働くスタッフの声など、応募前や入社前に知りたい情報をコンテンツに盛り込み、事前に知ってもらったうえで応募できるようにする
- 追尾ナビゲーションで使いやすく
- 応募フォームの改修(基本情報のほか、応募者のスキル選択、希望時給などの入力、履歴書のアップロード機能追加)
弊社ランディングページ制作の成果
- マッチングした応募者から選考することで、質の高い人材確保につながった。
- 事前に社風を知ってもらうことで、入社後のギャップをなくすことができた。
- 応募フォームにより、応募者の希望を面接前に把握することができ、効率的な採用活動につながった。
- 離職率が下がった。
- 追尾ナビゲーションで使いやすく
- 求人サイト経由の応募者も、事前に自社サイトの採用情報を閲覧する応募者が増えようになった。(求人広告内でurlを掲載)
ランディングページを制作することで、
応募者が事前に知りたい「社風」や「必要なスキル」「弊社が求める人材像」を提示し、お互いが納得して採用活動を行うことができるようになりました。
離職率も下がり、雇用したスタッフには安定的に仕事をしてもらっています。
ランディングページ(LP)制作でありがちな失敗、落とし穴とは?
ここまで、効果的なランディングページの制作についてまとめてきました。
最後に、やってしまいがちな失敗例・落とし穴をまとめました。
こんなページになっていませんか?
売り手目線になってしまう(ゴリ押ししてませんか?)
商品やサービスの良さを押すあまり、売り手目線の広告ページになっていませんか?
ランディングページ(LP)制作で、最も失敗しやすいポイントです。
ユーザーが求めているのは商品のスペックよりも商品やサービスで何ができるのか、生活がどう変わるのか、という具体例です。
あまり商品やサービスの内容ばかりゴリ押ししてしまうと、ユーザーはページから離れてしまいます。
キャッチコピーが抽象的
ユーザーがどんなキャッチコピーに惹かれるか、という視点で考える必要があります。
抽象的すぎると、「自分のことではない」と捉えてしまいます。
先の「フルーツドリンク」を例にするなら、
- フルーツ感たっぷり新感覚ドリンク
- 手軽にビタミン習慣はじめませんか?
- おいしい・健康・ナチュラルのすすめ
- (時間がない)サラリーマンの出勤前の10秒朝食
- 価格高騰中の野菜不足を補えるビタミンチャージドリンク
- 1本で500g分のフルーツを食べられる!
「自分のことだ!」「探していた商品(サービス)だ!」と思わせるキャッチコピーを考えましょう。
おしゃれなデザインにこだわって商品やサービスの情報が伝わりにくい
デザインはもちろん重要です。しかし、凝った写真にこだわりすぎて、肝心の商品やサービスの情報が伝わらなければ意味がありません。
そのため、画像やデザインはシンプルなものを意識しましょう。
お客様の声やFAQなどユーザー目線のコンテンツがない
商品購入やサービスの申し込み前に、ユーザーならどんなことが知りたいか?を先回りしたコンテンツが必要です。
お客様の声やFAQは、ユーザーの不安を解消し、よりスムーズにアクションを完了させることができます。
いかがでしたか?
自社のランディングページ(LP)はあてはまっていませんか?
このようなページ制作をしてしまうと、ユーザーはランディングページ(LP)から離れ、結果として、見込み客を逃してしまうことになります。
ユーザーが求めているのは「情報」です。
ユーザーのニーズに応える情報を提供できているか、
提案によってユーザーの潜在的なニーズを引き出しているか
このようなことを意識して制作することが大切です。
①検索結果や広告などを経由して訪問者が最初にアクセスするページ ②訪問者のアクションを誘導することに特化した縦長のレイアウトのページ